甲状腺障害の症状と治療

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甲状腺障害の症状とバセドウ病

甲状腺障害の症状のなかでバセドウ病は、最も多い病気で甲状腺機能亢進症の約8〜9割がバセドウ病といわれています。

 

バセドウ病では主に、眼球突出、甲状腺腫、動悸など、甲状腺ホルモン過剰から起こる症状が出ますし、眼球突出はバセドウ病のもっとも特徴的な症状といえます。

 

眼球突出には、周囲の人が気づくほど眼球全体が前面に出る場合と、上のまぶたが腫れる場合(眼瞼腫張)がありますし、まぶたが上に向かって引っ張られることによって、眼球の露出が大きくなること(眼瞼後退)もあります。

 

医療機関では、眼球突出の症状をまとめて「バセドウ眼症」と呼んでいますし、特徴的な症状といっても、バセドウ病にかかっている人すべてに出る症状ではなく、患者の約2割にとどまるとされています。

 

複数の甲状腺専門病院で行ったアンケートから、バセドウ眼症以外の症状を多い順にまとめますと、複数回答で5割を超えたのは、疲労感(72%)、動悸(68%)、手指のふるえ(60%)、甲状腺腫(58%)、息切れ(57%)、多汗(55%)、体重減少(52%)、精神面の不安定(51%)ですし、5割未満では、倦怠感(48%)、空腹感(45%)、暑がり(40%)、不眠(34%)、下痢(28%)、皮膚のかゆみ(22%)、体重増加(10%)となっています。

 

甲状腺障害の症状の多くは、甲状腺の機能亢進によるもので、甲状腺ホルモンを正常値におさめることで改善されますが、病気の重さや甲状腺ホルモンの数値が、そのまま症状の重さに比例するわけではありません。

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