甲状腺障害の症状と治療

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甲状腺障害の症状と心臓病

心臓は、他の臓器より甲状腺ホルモンの影響を受けやすいため、甲状腺機能亢進症でも甲状腺機能低下症でも、さまざまな循環器系疾患につながる場合がありますし、甲状腺機能亢進症の心臓への影響があります。

 

  • 心房細動…心房全体が正常に収縮しなくなり、心房の各部分が不規則に収縮して不整脈を起こします。
  • 高血異常…収縮期血圧の上昇と拡張期血圧の低下、脈圧は大きくなります。
  • 狭心症…心筋への負担増加と、頻脈による冠動脈の血流量減少から、狭心症を引き起こす場合があります。

また、過剰な甲状腺ホルモンが冠動脈のけいれんと細まりを誘発して、狭心症の発作を起こすこともあります。
甲状腺機能低下症では、次のような病状があります。

  • 冠動脈硬化…甲状腺機能低下症の約9割は二次性高コレステロール血症といわれていて、コレステロール分解能力が低下しますが、胆汁酸への変換減少や腸管でのコレステロール再吸収増大などがその原因です。

 

高コレステロール血症は動脈硬化の誘因となり、機能低下症の状態が長く続いた場合は動脈硬化性疾患の合併が多く、狭心症、心筋梗塞といった虚血性心疾患を発症します。

  • 洞性徐脈…心臓から1分間に押し出される血液量(心拍出量)が低下します。
  • 血圧異常…末梢血管抵抗の増加により、拡張期血圧が上昇します。
  • 不整脈…洞性徐脈の後に、心室頻拍を起こす場合があります。
  • 心膜液貯留…心膜腔に漏出液が徐々に貯まることがあります。
  • 心不全…心拍出量低下という悪条件のもと、体が必要とする酸素量増加に応えようとして無理が生じ、心不全を引き起こす場合があります。

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