甲状腺障害の症状と治療

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子どもの甲状腺障害の症状

甲状腺の病気のなかには、遺伝性・家族性とされるものがいくつかありますが、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)は、生まれつき甲状腺ホルモンを生成する働きが十分でない病気で、新生児マススクリーニング検査の対象となっていて、発病前から治療を開始できるようになっています。

 

甲状腺髄様癌は、約4割が家族内での発症とされ、副腎と副甲状腺にも腫瘍ができる場合がありますが、父母のどちらかがこの病気の場合、生まれる子どもの約5割に発症しますが、甲状腺癌全体に占める割合は1〜2%で、非常にまれな病気です。

 

バセドウ病や橋本病についても、家族性要因の研究が進められていますが、未だに解明されていませんし、遺伝子に甲状腺異常の性質があっても、幼児期から小児期での発病割合は低く、例えばバセドウ病の場合、15歳未満の子どもの発症は約3〜4%となっています。

 

甲状腺機能に異常がないにもかかわらず甲状腺が腫れる「単純性甲状腺」の症状が子どもに出る場合がありますが、主に10代中頃の女の子に多く、甲状腺に自覚するほどの腫れがあっても抗甲状腺抗体が陽性でなければ、この病気だと考えられます。

 

甲状腺髄様癌の原因の1つは、成長期に不足する甲状腺ホルモンを補おうとしてTSH(甲状腺刺激ホルモン)が多量に分泌されることですが、ヨードの過剰摂取、逆にヨードの摂取不足も原因とされています。

 

単純性甲状腺の場合、甲状腺の腫れ以外の症状がなければ治療は不要で、経過観察のみが行われますが、子どもの甲状腺について心配がある場合には、年1回の定期検診に甲状腺検査を含めておくと安心です。

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